近年増えている事実婚とは?
ここ数年で耳にする機会も増えてきた事実婚。
何となくのニュアンスはわかるけど、詳しいことは分からないという方も多いと思います。
そこで今回は、事実婚について書いていこうと思います。
事実婚とは?
事実婚とは、婚姻届を提出していない状態で、夫婦と同様の関係を有し共同生活を送る方を指し、内縁関係とも称されます。
実際に戸籍を入れている状態と同程度の夫婦関係があると認められれば、事実婚でも法律婚と同程度の権利が得られることもあります。
一緒の空間で生活していたとしても、同棲と事実婚は別物です。
婚姻届を出さないでいたとしても、本当に夫婦としての実態があると言えるのかがポイントとなります。
法律婚との違い
ここからは法律婚との違いについて書いていきます。
ふたりで親権を持てない
事実婚では、子どもの親権は原則、妻にあります。
子どもが生まれると、その子は自動的に母親の戸籍に入ることとなるため、ふたりで親権を持つことはできません。
経済的不利益がある
事実婚は法律上の夫婦ではないため、税金での配偶者控除や医療費控除は適用されません。
結婚することで得られる税のメリットが一切ないため、共働きでない場合は、法律婚を検討した方が経済的な負担は少なくなります。
家族関係を証明しにくい
事実婚には、戸籍のように家族関係を証明できる公的な書類が存在しません。
家族であるという証明が必要な場合は、事実婚であることが分かる住民票、生命保険の証書、親族からの証言などが必要となります。
法律婚のケースよりも手間が掛かり、賃貸契約や保険の契約等がスムーズにいかないケースも多くなります。
事実婚には、もしも相手との関係を終わらせようと考えた際、戸籍に影響しないといった利点もありますが、一生この人と生きていくのだろうと思えた際には、やはり様々な保障や証明を受けられる法律婚を考えた方が良いでしょう。